23年暮れ、テック業界に衝撃が走ったオープンAIのCEO、サム・アルトマン氏の解任騒動に際しても、ナデラ氏は巧みに立ち回った。
突然の解任から3日後、なんとアルトマン氏のマイクロソフト入社を発表。解任に反発し、大半の従業員がオープンAIからの退職も辞さない姿勢を見せると、マイクロソフト幹部からは「従業員にも移籍の余地がある」という主旨の“ラブコール”が送られた。
こうした動きが奏功してか、解任から半月足らずでアルトマン氏はCEOに復帰を果たす。また、オープンAI内で最上位の権限を持つ「理事会」へ、マイクロソフトから議決権のない取締役を招き入れることも決定。その結び付きを一層強める結果となった。
ほかにも、各国の規制当局からの承認に時間を要していたゲーム大手、米アクティビジョン・ブリザードの687億ドルという巨額買収が、発表から2年近く経った10月に完了。「Xbox」を擁するゲーム事業でも攻勢をかける。
アマゾンは「選択性」を訴求
絶頂を迎えるマイクロソフトに対し、黙っていられないのがアマゾンだ。
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