昨年から続く値上げの追加要因として、大幅な円安による輸入原料価格の急上昇(日本の食料自給率の低さも影響)、ロシアによるウクライナ侵攻での原料価格上昇、エネルギー問題による製造工場の光熱費の上昇などが重なったことが挙げられます。
これらの影響は現在進行形で続いており、そこに今後、物流2024年問題が加わってきます。食品業界としては、今後のさらなる「コストプッシュ・インフレ(生産コストの上昇分を、製品価格に転嫁することによる物価上昇)」は避けられないでしょう。
もし値上げをしない場合、製品の量が減ったり、質が下がったりなどの「実質値上げ」が起きてしまったり、メーカー従業員の給料や休日などの労働条件が悪化したりすることも考えられます。
食品業界としては、継続的な経済活動を維持するため値上げは必要ですが、値上げしても受け入れられる付加価値が重要になります。
ただ、このような状況下で冷凍食品の値上げは日々の家計を圧迫するものの、そもそも冷凍食品は非常にコスパのよい商品だと考えます。値上げしてもまだ、外食やテイクアウト、さらには自分で全て手作りすることに比べれば、まだまだ節約や時短という点で魅力があると感じます。
そして、この物価高のなか、筆者がおすすめしたいコスパのよい冷凍食品もあります。それは「大容量パック」です。
大容量パックは製造コストやパッケージコストが下がるので、量あたりの金額で見るとお得になり、コスパを発揮します。
特に冷凍食品は長期保存ができるので、生鮮品のように腐らせることもなく、ムダになりません。保管場所の問題はあるものの、コスパを維持できる1つの方法になるので、今後は大容量パックの冷凍食品の人気がさらに高まると思われます。
普段の暮らしで上手に活用を!
2023年も終わりに近づきました。年末年始は冷凍おせちや冷凍ケーキ、ふるさと納税で取り寄せた食材など、意外と冷凍食品を食べることが多いものです。
人をもてなす機会も増えるので、そんなときこそ、ぜひ味も見た目もよく、手間は省いてくれる冷凍食品に注目・利用し、身近に感じてください。そして普段の暮らしにも上手に活用し、食生活を豊かに彩っていただけると“冷凍王子”としてうれしい限りです!
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