価格、栄養とも満足「冷凍野菜」今使いたい理由5つ 「王道の冷凍野菜」3種の解凍&おすすめ調理法

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冷凍枝豆を凍ったまま炒めた枝豆ペペロンチーノ(写真:『いますぐ食べたい!冷凍食品の本』より)
物価高が続く昨今、食費の節約や時短調理ができる食品として注目を集める、冷凍食品や冷凍保存テクニック。冷凍食品の商品開発などの経験を生かし、「冷凍食品専門家」「冷凍生活アドバイザー」として活動し、『いますぐ食べたい!冷凍食品の本』や『冷凍王子の冷凍大全』などの著書のある“冷凍王子”こと西川剛史さんが、“冷凍”の奥深さについて語る。
今回のテーマは、市場が拡大する「冷凍野菜」。野菜ソムリエプロの資格も持つ筆者がその魅力をお伝えする。

スーパーやコンビニの冷凍食品コーナーに並ぶ豊富な種類の市販の冷凍野菜。「生鮮野菜に比べて栄養が落ちているのではないか」「国産野菜のほうがいいのではないか」と、躊躇している人もたくさんいるでしょう。

冷凍野菜の魅力は大きく分けて5つあります。

冷凍野菜の魅力とは?

■栄養価が維持されている

1つめは旬の時期に鮮度の良い状態で収穫し、鮮度の高い状態で急速凍結することで、「栄養たっぷりの状態」が一年中安定している点です。

野菜は基本的に、旬の時期に収穫されたもののほうが味が濃く、栄養価が高いです。

例えば、冬が旬のほうれんそう。夏に購入した場合、「生鮮ほうれんそう」と「市販の冷凍ほうれんそう」のビタミンCの含有量を比べると、冷凍ほうれんそうのほうが4倍以上ビタミンCが含まれていたという研究データがあります(吉田企世子監修『女子栄養大学 栄養のなるほど実験室』P122図3より)。

冷凍ブロッコリーをレンチンし塩昆布とごま油で和えた一品(写真:『いますぐ食べたい!冷凍食品の本』より)

冷凍ほうれんそうは冷凍前に下茹でしているので、「茹でた生鮮ほうれんそう」と比べてみると、なんと、8倍以上のビタミンCが含まれているのです。ですので、旬ではない野菜を料理に使う際は、冷凍野菜を活用することが、栄養面ではおすすめなのです。

スーパーなどに並ぶ冷凍野菜は、適切な鮮度管理と冷凍技術によって、栄養がキープされています。冷凍保存なら五大栄養素である炭水化物やタンパク質、脂質、ミネラルはもとより、酸化や分解されやすいビタミンでも、栄養価が保たれています。

とくにビタミンCは減少しやすい栄養素ですが、一般的な家庭用冷凍庫の設定温度(マイナス18℃以下)で冷凍しておけば、長い間ビタミンCをキープすることができます。

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