■調理が簡単で手軽に使える
2つめの魅力は、下処理済みなので、調理が簡単で手軽に使える点です。
生鮮野菜は土を洗い流したり、包丁で切ったり、下茹でしたりと下処理が面倒です。「健康のために野菜をたくさん食べなきゃ」と思う人は多いですが、野菜の種類を増やすと、下処理の手間が増えてしまいます。
しかし、冷凍野菜ならレンジでの加熱で済むほか、凍ったまま軽く炒めたり、汁物に入れたりするだけ。簡単に使えて、手間なく野菜を料理に加えることができます。
■ゴミがほとんど出ない
3つめは、すでに野菜の皮や種、芯などが取り除かれ、食べられる部分(可食部)だけが販売されているので、ゴミがほとんど出ない点です。
生鮮野菜なら調理で食べられる部分が意外と少なくなってしまったり、生ゴミが増えてしまったりといった難点があります。その点、冷凍野菜の多くは可食部だけ。コストパフォーマンスが高い場合もあるのです。
なお、冷凍野菜の製造工場で出た野菜の皮や芯などは、畑の肥料にしたり、動物の餌に使ったりしており、環境への再利用も進んでいます。そうした点にも注目したいです。
■価格が安定している
4つめは、大規模農業や製造工場での効率的な大量生産を実現できているので、一年中価格が安定している点です。
冷凍野菜で使っている野菜の多くは、大規模農業によって年間通して計画的に栽培されているので、効率的に大量に栽培することが可能です。さらに、製造工場では機械化の進んだ効率的な大量生産を実現できています。
その結果、コストを抑えることができ、販売価格が安定しています。そこが、天候不順などで価格が日々変動する生鮮野菜と違うところです。広大な農地がある海外では大規模農業をしやすく、冷凍野菜に外国産が多いのはそのためです。
■長期保存が可能
5つめは長期保存が可能なので、冷凍庫にストックしておけば、いつでも好みの野菜が好きなぶんだけ食べられる点です。
生鮮野菜を買っても、結局、使いきれなくて腐らせてしまうこと、あると思います。でも、冷凍野菜でしたら、いつ使っても大丈夫。同じ野菜だけを使って飽きてしまう心配もありません。手軽に多様な野菜を好きなだけ摂ることができます。
冷凍野菜をおいしく食べるコツ
もちろん、市販の冷凍野菜にもおいしく食べるコツがあります。
家庭用冷凍庫内の設定温度は基本的にマイナス18℃以下とされていて、これは国際基準でもあります。
しかし、扉の開け閉めで庫内の温度が何度も上昇するため、食品の劣化が進みます。温度管理を安定させている業務用冷凍倉庫なら1~2年は保存できるのですが、温度上昇の激しい家庭の冷凍庫の場合は、1~2カ月で使い切るようにしましょう。
冷凍庫内の温度が上昇すると、食品の表面の水分が蒸発して、「霜」が発生します。一度蒸発した水分は戻らず、乾燥が進んで酸化を起こします。そういう意味では、家庭用冷凍庫は開け閉めの時間を短くしたり、回数を減らしたりすることも大切かもしれません。
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