「冷凍食品トレンド大賞」は今年で開催3回目となります。第1回の2021年、第2回の2022年のランキングで、ともに1位となったのは「冷凍自販機」。2023年も3位で、引き続き注目のトレンドワードです。
3位:「冷凍自販機」ビジネスの拡大
冷凍自販機ビジネスは近年拡大し続けています。コロナ禍で非対面やテイクアウトの販売形式が望まれたことや、人手不足を解消する販売方法としても注目され、冷凍自販機のみを複数台並べた専門店も誕生しました。
冷凍自販機本体は、2021年1月にサンデン・リテールシステム(東京都墨田区)から「ど冷えもん」が発売。2023年9月までに全国で約8000台設置されています。2022年2月には富士電機(東京都品川区)から「FROZEN STATION」が発売され、この2強の冷凍自販機が普及を率いています。
冷凍自販機の中身は、設置場所によって多種多様。販売されている商品で多いのは餃子やラーメン、スイーツなどですが、ご当地グルメ自販機、エンタメ性を高めたガチャ自販機(ランダムでいろいろな冷凍食品が出てくる!)も登場しています。
また、テイクアウトのみではない利用法も展開されています。
日清製粉ウェルナは、冷凍自販機市場をとらえた「冷凍自販機専用パスタ」を開発し、専用トレーとフォーク付きの冷凍パスタ「マ・マー もちもち生パスタ」を発売。冷凍自販機と電子レンジをセットで設置することでその場で食事ができ、無人の食堂として運営が可能になります。
食堂などの調理施設のない事業所や工場、ビジネスホテル、アミューズメント施設、シェアオフィス、学生寮での事業展開が見込まれています。
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