おいしくなった?冷凍ラーメン超絶進化の裏側

キンレイ「お水がいらない」シリーズ人気のワケ

売れ行きが好調な冷凍麺。その中でも勢いがあるのがキンレイの「お水がいらない」シリーズだ(撮影:今井康一)

自宅で食事をとることが増えたことで、冷凍麺の売れ行きが好調だ。近年市場は拡大傾向にあったが、新型コロナによる自粛生活で需要が爆発。「冷凍麺需要はもともと業務用が主体で、業務用6に対し市販用は4だったのが、コロナ禍の1~6月は逆転した」と、日本冷凍めん協会の那須保信専務理事は話す。

なかでも注目はラーメン。同協会の調査によると、つゆや具が入ったセット麺・調理麺の生産量は、2014年以降5・4万食だったが、2019年は約8.7万食へとここ5年で6割以上伸びている。日本冷凍食品協会の調査でも、冷凍食品全体の中で、ラーメン類の生産量は、2014年~2018年に8位~10位だったのが、2019年は6位へ上昇している。

冷凍ラーメンで人気が高いのは

冷凍麺といえば、日清食品ホールディングスやテーブルマークなど大手がしのぎを削っている市場だが、その中でも勢いがあるのが、冷凍食品メーカー、キンレイの冷凍ラーメンの「お水がいらない」シリーズだ。冷凍食品の専門家などのおすすめでもよく紹介されている。スーパーで販売する同シリーズは、うどんも含めて2019年度は2500万食売れ、2010年の発売から累計販売食数1億を突破。自粛を追い風に、今年度は3000万食を超える勢いである。

「お水がいらない」シリーズの中で一番人気の「ラーメン横綱」(撮影:今井康一)

10種類ある「お水がいらない」ラーメンシリーズのうち、一番人気は「ラーメン横綱」。これに「横浜家系ラーメン」、「塩元帥塩ラーメン」、「四海樓監修ちゃんぽん」が続く。同シリーズのラーメンは、緊急事態宣言下の4月に最も出荷量が伸び、5月も前年の倍近く売れた。さらに緊急事態宣言が明けた6月以降も、前年以上の出荷量を維持している。キンレイというと、鍋焼きうどんをイメージする人が多いだろうが、今やラーメンが主力商品となっている。

同社はもともと1974年、大阪ガスの子会社として誕生。冷凍冷蔵庫が家庭に行き渡り、各社が冷凍加工食品を売り始めた時代に、同社は業界の先陣を切って冷凍麺を発売し、1978年からコンビニへ冷凍調理麺を卸し始めた。

スーパーで冷凍麺を販売し始めたのは、2010年に「お水がいらない」シリーズを開発してから。麺がのびにくいよう、スープと麺・具材を、2段階に分けて別々に凍らせており、鍋に入れて加熱するだけで、スープが溶けて完成する。冷凍ラーメンは、電子レンジと組み合わせて使う商品があるなど、各社で少しずつ作り方が違うが、キンレイの同シリーズは工程がシンプルである。

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