「最新の共通テスト」東大生も驚いた国語の超難化 漢字が持つ意味まで深く理解しないと解けない
大学入学共通テストの時期が、いよいよ迫っています。1年前の2023年の国語では、漢字を問う問題の出題傾向が大きく変わりました。偏差値35から東大に合格し、「ドラゴン桜」の編集担当としても活動する現役東大生の西岡壱誠氏は、単純な漢字の書き取りではなく、語彙力の豊富さが問われている問題だと言います。今回は『東大生と学ぶ語彙力』を上梓した、西岡壱誠氏が昨年の出題内容と、その出題の意図を解説します。
2023年に行われた大学入学共通テストでは、国語でまったく新しい傾向の問題が出題され、大きな話題となりました。
これまでの漢字の問題は?
もともと、センター試験・共通テストの国語の漢字の問題といえば、「この漢字と同じ漢字を選べ」問題が出題されていました。
例えば、こんな感じの問題です。
Q.次の漢字に相当する漢字を含むものを選べ
「コウケン」
①御供物をケンジョウする
②友達とケンカした
③部下の案をケントウする
④長い間ケンコウでいたいものだ
「コウケン」
①御供物をケンジョウする
②友達とケンカした
③部下の案をケントウする
④長い間ケンコウでいたいものだ
「『コウケン』は貢献だから、①『献上』の献が同じだ!」と考えることができれば正解、というものでした。
しかし、2023年に出題された問題は、まったく毛色の違う問題だったのです。
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同じ意味を持つものを選ぶという問題です。今までは同じ漢字を選ぶだけの問題でしたが、今年からは「同じ漢字の違う意味」が問われるようになったのです。
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