
実際、足元では債券運用における銀行の「国内回帰」がじわりと進んでいる。低金利政策下では相対的に利回りの高い欧米債に軸足を移していたが、23年に入ると日本国債でも10年物のほか、長らくゼロないしマイナス圏だった5年物国債にもプラスの金利がつき始めた。投資妙味の高まりを受けて、各行は金利がつかない日銀当座預金や国・自治体向け貸し出しに回していた資金を、国債へと振り向けている。
貸出金利への波及はこれから
一方、本丸である貸出金利への波及はこれからだ。
これまで上昇に転じてきた金利は中長期ゾーンだが、貸出金利の多くは短期金利を参照しているためだ。短期金利については、日銀がマイナス金利政策を通じて、人為的にマイナス0.1%に抑えている。
では、肝心のマイナス金利の解除はいつか。
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