ローレン・B・ベルカー氏らの著書『マネジャーの全仕事 いつの時代も変わらない「人の上に立つ人」の常識』は、40年にわたってアメリカで読み継がれてきた「マネジメントの古典」。このほど最新の内容を踏まえ翻訳刊行された第7版から一部を抜粋、編集のうえ、部下を褒め、よい評価を伝えることの重要性についてお伝えします。
褒めるのは「一瞬でできる」
モチベーションを高め、良い職場環境を作るには、褒めるのは非常に有効な方法だ。自分の部下を褒めない管理職は多いが、これは大間違いだ。
褒められた部下は、「上司は自分の仕事を気にかけてくれているんだ」と感じられるし、「自分が取り組んでいる仕事は大事なことだ」と認識できる。やろうと思えば、褒めるのは一瞬でできるし、何のコストも必要ないが、部下には大きな影響があるのだ。
褒めるのは、対面はもちろん、電話でもメールでもショートメッセージでも可能だ。評価を伝える際には常に対面がベストではあるが、遠隔地勤務や時差などで適宜連絡の取れない部下には、電話やメールなどで褒めるようにしよう。
携帯電話にメッセージを送る利点は、ほぼ即座に届くことだ。受信したメッセージをすぐ開きたい気持ちに抗える人は少ない。
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