上司と飲みに行く場合も、クライアントを飲みに誘う場合も基本的には同じだと思います。「ちょっとお時間いただきたいのですけど、いいでしょうか」というような感じで少し下手に出て誘ってみましょう。
「どうしてもご相談したいことがあるので時間いただけないですか」と言うと、「嫌だよ」という人はまずいないと思います。予定があったとしても、「今日はちょっとダメだけど、明後日はどうかな」というようには答えてくれると思います。
昔、アクセンチュアの元パートナーでそれがとてもうまい人がいました。当時、大手戦略コンサル系の人というと、頭のよさを訴求してお客さんに接するイメージがありました。
しかし、その人は「ご相談したいことがあるのですけど、お時間いただけませんか?」と下手に出て、クライアントから「あっ、そうなの、じゃ時間つくるよ」というふうにやっていました。この人の声がけでいろいろな人の心のドアが開いていくのを見て、こういうふうに接するのもアリだなと学びました。
話を上司との飲み会に戻します。
上司に限らず、クライアントでも同僚でも、相手のことをわかる限り調べ考えて、それに合った形で食事なりサービスが提供されるようにアレンジしましょう。宴席の気くばりです。
宴席での気くばりというと、お酌をすることが気くばりみたいな感じになっていますが、それには違和感を覚えます。
ある特定の世代以上の人はそれを期待しているところもあるようなので、そこは相手とTPOを見ながら臨機応変にということになります。お酌をするといっても飲みたい人もいれば、そんなに飲みたくないという人もいますから。
自分の役割を意識する
上司と話をするときの気くばりもあると全然違います。
あなたが上司から何を期待されているのかを確認するのが、おすすめです。自分の思い込みで「こうだろう」と思ってやっていると、そこには必ずといっていいほどズレが生じます。
たとえば、これからあなたと上司が打ち合せをするとしましょう。
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