宝塚歌劇団への「26の疑問」意外と知らない超基本 驚きのルール、音楽学校の仕組みetc
A「合唱や声楽、日本舞踊、モダンダンスなど、宝塚の舞台で必要なものを2年間学びます。音楽学校は卒業しても高校卒業の資格は取れません。ただ、2003年から希望者は高校卒業単位修得授業を受けることができ、高校卒業資格を取れるようになりました」
A「自宅から通えるのであれば、入寮する必要はありません。2015年に建て替えられた『すみれ寮』は2名で一室を使っています。歌劇団に入団してからも、この寮に残ることはできます」
A「全員が舞台デビューできます。逆に、音楽学校を卒業しないと歌劇団の舞台に立つことはできません。少数ですが入団してもついていけないと自ら判断し、卒業後に入団しない人もいます」
タカラジェンヌ編
A「芸名は自分で希望の名前を、音楽学校の本科(2年生)の夏休みの宿題として音楽学校に3つ、提出します。
その中から過去に同じ名前がないか、名字が現役の生徒とかぶらないかなどをチェックされます。本名の名字を使うことはNGで、下の名前はOKです」
A「学校のカリキュラムが、日舞なら男舞と女舞で違いますので、音楽学校の入学時に、自分で決めることができます。
しかし、身長が低い、声の質や音域の関係などで男役ではなく娘役をすすめられることもあります。入団してからも、途中で男役から娘役に転向する生徒もいます」

A「実は、昔は『男子部』というものがありました。1919年、8人の男性が入学しましたが、10カ月後に解散。その後1945年に5人、翌年に3人、翌々年に5人が入学。
しかし、女性劇団員やファンからの猛反対を受けて、公演には出演できず、陰コーラスで参加しただけになりました。この実話をもとにして2007年に『宝塚BOYS』という舞台が上演されました」