高齢者は食が細くなることでエネルギーや栄養素が不足し、病気などさまざまな問題につながることが指摘されています。中鎖脂肪酸は効率よくエネルギーになる点に加え、脳への栄養補給やアルツハイマー予防としての効果も期待できることから、シニア層からも注目を集めています。
日本でも40年以上前から研究
このココナッツオイル・ブームの前から、中鎖脂肪酸の研究に力を注いできたのが食用油トップメーカー、日清オイリオグループです。
同社はこれまで40年以上にわたり、中鎖脂肪酸の研究を続けてきた企業です。中鎖脂肪酸が持つ特性に早くから着目し、「ヘルシーリセッタ」など家庭用オイルの商品開発に生かしたほか、未熟児や手術後の患者、食の細くなった高齢者のエネルギー補給など、医療現場でも長く使われてきた実績があります。2014年9月には特設サイト「中鎖脂肪酸サロン」を立ち上げ、中鎖脂肪酸の効用に関する情報発信に努めています。
同社では「日清エキストラバージンココナッツオイル」を今年2月に新発売したほか、中鎖脂肪酸油100%を使用した食用油脂「日清MCTオイル」および粉末油脂「日清MCTパウダー」をリニューアルして発売しました。こちらは介護用のやわらか食にかけたり、飲み物に加えたりなど、さまざまな方法で使うことができるので、効率のいいエネルギー補給に役立ちます。「日清エキストラバージンココナッツオイル」は、前述したスーパーの売り場にも定番商品としてしっかり並んでいました。
さらに5月には、中鎖脂肪酸を毎日手軽に取れる新感覚のソフトゼリー「中鎖脂肪酸 メモリオン」を通信販売限定で発売。ヨーグルト風味のやわらかなゼリーになっていて、スティックタイプのため手軽におやつ感覚で中鎖脂肪酸を手軽に摂取できるようになっています。
1990年代のイタメシブームで火がつき、気付けば日本の食卓にも普通に並ぶようになったオリーブオイル。昨今の健康ブームに乗り、ココナッツオイルもオリーブオイルと同じように一般化するでしょうか? 大量のオリーブオイルを使うことでおなじみの速水もこみちさんに、ぜひココナッツオイルを使ったレシピも考案していただきたいところです。
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