「婚活アプリで200人くらいに会いました。でも、“結婚したい”と思う相手には出会えなかった。あと、いいなと思う男性と、どんどん話を詰めていくと、 “妻とは別居しているんだけれど、まだ離婚が成立していない”というパターン。既婚者は3人いました。今考えたら、別居していたかどうかも定かではない。私って本当に男運がないんだなと思いました」
そこで「結婚相談所で婚活をしたい」と、筆者の相談所を訪ねてきた。
相談所の場合、独身証明書、身分証明書、学歴証明書、収入証明書などの公的書類を提出しないと入会できないので、既婚者は登録できない。
ただ、ゆきはアプリも同時並行して続けていたようだ。登録していたアプリは女性は無料て使えたので、「やれることをやって、ベストを尽くしたい」という理由からだったのだが、筆者からは婚活を取り散らかしているように見えた。
また、お見合いの申し込みをかける男性の理想が高すぎた。年齢が近いか年下。年収も1000万円超え。見た目もいい相手にばかり申し込みをかけるので、なかなか受諾されなかった。
「おかしいなあ。アプリなら、もっと会えるのに」
いや、そのアプリですでに200人と会って、結婚する相手が見つからなかったのだ。また、「結婚を真剣に考えた」という相手は、既婚者だったではないか。アプリで13歳年下の男性と出会って結婚した新山千春さんのようには、いかないのだ。
新山さんは、なぜ選ばれたのか? 子どもがいようが13歳年上であろうが、42歳には見えない美貌と芸能人というブランドを備え、同年代の女性と比べたら桁外れの経済力があったと思われる。
結婚は、「選ぶこと」と「選ばれること」がイコールにならないと成り立たない。自分が選ぼうとしている相手から選ばれないのは、相手からしたらその女性を選ぶ価値が見出せなかったからではないだろうか。
なぜ婚活から結婚に結びつかない?
今回の2人のケースは女性側の話だったが、仲人の経験則でいうと、男性と女性とでは、婚活から結婚にいたるまでの考え方が、大きく違っている気がする。
男性は“結婚”という結果が欲しいので、その結果が得られるまで、ひたすらお見合いをしていく。結婚という結果が得られないと、選ぶ相手の条件をどんどん広げていく。
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