婚活で出会い、“この相手とだったら、人生を共に歩みたい”と、結婚を決める。しかし、いざ2人で結婚話を進めていくうちに、親の口出しや反対によって気持ちが翻ってしまうことがある。
仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて苦労や成功体験をリアルな声とともお届けしていく連載。今回は、親が子どもの結婚に口を出し、破談になったケースを見ていきながら、当人同士の気持ちでは片づけられない、結婚と親、それぞれの家の問題を考えたい。
さゆり(27歳、仮名)は現在、医療事務をしているのだが、かつてはモデルやタレントの仕事を少しかじっていた。そんな仕事ができるくらい見た目が華やかで、スタイルのいい美人だ。
高校時代に街でスカウトをされたのだが、“学業が優先”という母との約束のもと、大々的には活動していなかった。高校卒業後は大学に進学せず、バイトをしながら芸能の仕事に本腰を入れた。
しかし、芸能界は甘くない。25歳になってもエキストラのような仕事しか来なかったので、夢はあきらめ、医療事務の資格を取得して、現在の職場に就職した。
お金のある男性を捕まえなさい
両親はさゆりが小学校の頃に離婚しており、母はお金に苦労した経験があるので、さゆりには堅実な人生を歩んでほしかったようだ。結婚に関しても、「若いうちに、お金のある男性を捕まえなさい」と、医療事務の仕事を始めた頃に、結婚相談所に入ることを勧めた。
面談には、母親とやってきた。
トピックボードAD
有料会員限定記事
ライフの人気記事
無料会員登録はこちら
ログインはこちら