婚活歴5年、41歳女性がいまもこだわる「男の条件」 何歳になっても相手選びに影響を与える親の影

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今回は、ときに婚活市場で苦戦することになる、婚活者の「親の存在」について考えてみます(写真:Kazpon/PIXTA)
結婚相談所の登録者の中には、 “親が子どもの結婚を心配して登録をした”という人たちがいる。また、親が結婚適齢期になった子ども、または適齢期を過ぎても結婚しない子どものお相手を探すために、会場にプロフィールを持って集まる“代理お見合い交流会”なども行われている。しかし、親主導の婚活で、彼ら(彼女ら)は、本当に結婚できるのだろうか?
仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けする連載。今回は、“婚活に見え隠れする親の影”について、考えてみたい。

ゆきえ(31歳、仮名)は、東京生まれ東京育ちの一人っ子だ。父親は年収の高い職業についていたので、幼い頃から教育にはお金をかけてもらい、裕福な環境のもとに育った。しかし、父の教育方針は、“親がお金を出すのは学生時代まで。社会に出たら自分の力で生活をしなさい”というもの。大学を卒業して社会人になってからは、家を出て一人暮らしをしていた。

自立心は旺盛なゆきえだったが、恋愛には奥手だった。今まで男性と2人だけで食事をしたのは、片手で数えられるほど。手つなぎデートはしたことがあったが、それ以上の関係になったことがなかった。

お見合い相手を選ぶのも親まかせ

そんなゆきえが、30歳を過ぎて結婚を真剣に考えるようになった。

「このまま会社と家を往復していても、出会いはない。合コンや婚活パーティに行ったとしても、恋愛に不慣れな私の性格だと特定の男性と親しくなることは難しい。そこで、結婚相談所に登録をして、お見合いをしたいんです」

入会面談の時に、こう言っていた。

こうしてスタートしたお見合い婚活だったが、いわゆる男受けするようなファッションや仕草は苦手。男性が心地よくなるような気が利く受け答えもできない。最初はお見合いをしても、自分が“いいな”と思って交際希望を出す相手からは、ことごとくお断りがきていた。

しかし、お見合いをスタートさせて3カ月を過ぎたあたりから、コツを掴んできたようだ。交際希望をもらえるようになり、そんななかでも、とものり(32歳、仮名)とは順調にデートを続け、4回目のデートを終えたところで、真剣交際への打診があった。そして、ゆきえは、それを受けた。

ところが、真剣交際に入って2回目のデートが終えたところで、「相談があります」と連絡を入れてきた。ゆきえは言った。

「私自身に恋愛経験がなかったので、まずは友達のような関係から始めて、そこから相手を好きになる気持ちが育っていけばいいなと思ったんです。でも、会えば会うほど、価値観のズレを感じるようになりました。とものりさんと、真剣交際に入ったことを後悔しています」

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