婚活歴5年、41歳女性がいまもこだわる「男の条件」 何歳になっても相手選びに影響を与える親の影

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どんなふうにズレを感じてきているのか。

「とものりさん、親の勧めで結婚相談所に入ったようなんです。入会面談もご両親と一緒に行ったようです。30歳を過ぎた男性が、ですよ?」

両親は、息子を相談所に入会させたくてウズウズしていた。入会金は、父親がその場で現金で支払った。相談所では、サイトにプロフィールを登録すると、サイトに入る個人専用のIDとパスワードが送られてくる。本来それは本人以外使ってはいけないものなのだが……。

「お父さんもそれを使って、サイトにログインしている、と。息子よりも熱心にサイト検索している。そして、息子に合いそうな女性をピックアップして、お父さんが代理申し込みをしているというんですね。私のときもそうだったみたいです。自分の結婚相手なのに親任せで、親が選んだ相手とお見合いするのって、どうなんでしょうか」

このことを聞かされたのは、真剣交際に入ってからだったという。そして、先日のデートでは「父が、2人で結婚後に住める新居を探している」と言われたそうだ。

「まだ真剣交際に入ったばかりで、結婚するかどうかも私は決めていません。それに、2人が住む家って、“2人の職場に行きやすい”とか、“世帯収入がいくらになるから、家賃の予算はこれくらいにする”とか、2人で決めていくものではないですか?」

父親がサイトで代理婚活していること、新居を探していることに何の疑問も持たず、むしろ嬉しそうに話をしてくるとものりに、ゆきえは頼りなさを感じた。

「こんな男性と結婚したら、結婚後もすべてにおいてご実家が口出しをしてくるんじゃないかと思うんですね」

結局、真剣交際に入って1カ月も経たずに、この交際は終了となった。

“同居なし”にチェックが入っていたが…

みちお(47歳、仮名)とゆみえ(37歳、仮名)のお見合いが成立した。

みちおは一流大学を卒業後、大手企業に勤める高学歴・高年収の男性。一方のゆみえも、留学経験があって外資系企業に勤める、いわゆるバリキャリ。お見合い後、お互いが“交際希望”を出し、交際が成立。仲人としてはお似合いの2人だと思っていたのだが、お付き合いを始めて、2回目のデートを終えたところで、ゆみえが交際終了を出してきた。

「みちおさん、お父様が亡くなっていて、お母様と二人暮らしのようなんですけど、お見合いのときも、その後2度デートしたときも、いつもお母様の話をするんです」

親を大事にすることは良いことなのだが、婚活女性は、両親、ことに母親の話をする男性を嫌う傾向にある。そこに、マザコンのにおいを感じるからだ。ゆみえは、続けた。

「親の老後の話になったんですね。ウチは2人姉妹ですが、親は、『嫁に行った娘の世話にはなりたくない。お父さんとお母さんは2人で暮らして、どちらかが亡くなったら介護施設に行く』といつも言っているので、その話をしたんです。そうしたら……」

みちおは、眉をひそめてこう言ったそうだ。

「介護施設なんて、生きた屍を収容するような場所ですよ。そんなところに親を入れるなんて、育ててもらった恩を忘れて、子どもがしてはいけないことです」

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