婚活歴5年、41歳女性がいまもこだわる「男の条件」 何歳になっても相手選びに影響を与える親の影

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また、たまえは男性を選ぶときに、学歴にやたらとこだわった。どんなに年収がよくても高卒や専門卒は選ばず、大卒以上にしか目を向けない。それが何故なのか聞くと、その答えにも母からの言葉があった。

「母に、『男性は、大学を卒業していないと社会では認められないのよ』と言われているんです」

さらに、医療事務、簿記2級、カラーコーディネーター、フラワーコーディネーター、整理収納アドバイザーなど、たくさんの資格を持っていた。メーカーの事務職なので、どの資格も仕事にほとんど関係ないのだが、20代後半から30代半ばまで、資格を取ることが趣味の1つだったという。

なぜなのか聞いたら、「資格を取ったと言うと、母がほめてくれたから」と、そこにも母親の影があった。彼女にとって、母からほめられることが、自分の存在価値の確認のようだった。

婚活市場で苦戦を強いられる人

人には誰しも承認欲求があり、ほめられることで自分の価値を人から認められたような気持ちになる。ほめられるために努力をすることは、決して悪いことではない。ただほめてほしい相手が母親や父親だったとすると、距離の近い相手だけに、いつも顔色をうかがうことになる。

親と子が仲よく、なんでも包み隠さず話したり、相談したりすることは、とても微笑ましいように思えるが、親子の関係が良好すぎる人ほど、婚活市場では苦戦を強いられている。

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ひと昔前は、社会に出たら結婚して家庭を築かないと、一人前の大人として周りから認められなかった。親や親戚筋や世話焼きおばさんが持ってきた見合い話に、有無を言わさずに乗っかり、結婚していた時代もあった。

ところが現代は、結婚は個人が選択する時代になっている。過干渉や過保護をなんとも思わなかったり、親の価値観を押し付けられてもそれを素直に受け入れてしまったりする子どもは、なかなか結婚できないのが現状なのだ。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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