モデル歴アリ20代婚活女性、一回り上にフラれる 2世帯、婿養子、家の格「親の口出し」が招く問題

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やすこは、筆者に続けた。

「父親に頭の上がらない夫。知った顔で子育て論をいう母親。そんなところにお嫁にいっても、絶対にうまくいかないと思いました」

地方から上京し、大学時代から1人暮らしをしてきたやすこにとっては、親の言いなりになっているきよたかが頼りなく感じた。

きよたかは、実家が都内の一等地にあったので、1人暮らしの経験がない。親の言うことを聞いて2世帯に住めば、15万円近い家賃の出費もなくなり、子どもができたときにもサポートを親に頼めると、安易に思っていた。

親から自立しているやすこ、どこか親離れできていないきよたかでは、結婚してもうまくいかなかっただろう。

口出しは“よかれ”と思う親

結婚相談所の場合、お見合いからお付き合いに入り、結婚をしてもいいという相手が現れると、男性がプロポーズをして、それを女性が受ける。そして成婚退会となる。その後は、それぞれの両親に結婚のあいさつに行く。まずは女性の両親、続いて男性の両親というのが、一般的な順序だ。

このときに、大抵の親は歓迎してくれるのだが、前出のさゆりのように“この結婚には賛成しかねる”という空気を醸し出す親もいる。

また、親から予想もしていなかったことを言われることがある。

2人目のやすこのように、2世帯の同居の打診。ほかにも、女性が一人娘で、 “婿養子に来てくれないか”と突然お願いされ、最終的にそれが受け入れられずに、破談になったケースもあった。

結婚は当人同士の気持ちが大事。しかし、恋愛とは違って、結婚では家と家の結びつきの問題が少なからず出てくる。

親には親の常識、希望があって、そこに添えない結婚にはいい顔ができない。また親の口出しは子どもの幸せを願ってのこと。それは善意であり、親にとっての正論なのだ。

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親に反対をされると、結婚しようという前向きな気持ちがいったん止まるし、考えた挙句に気持ちが翻ってしまうこともある。

親の口出しにどう向き合うか。親に反対されてもそれを押し切って2人で結婚を進めていくか。後者の場合は相当の覚悟がいるだろう。

相談所でのケースを見ていると、親にいい顔をされなかった結婚は、破談になることがとても多い……。

鎌田 れい 仲人・ライター

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かまた れい / Rei Kamata

雑誌や書籍のライター歴は30年。得意分野は、恋愛、婚活、芸能、ドキュメントなど。タレントの写真集や単行本の企画構成も。『週刊女性』では「人間ドキュメント」や婚活関連の記事を担当。「鎌田絵里」のペンネームで、恋愛少女小説(講談社X文庫)を書いていたことも。婚活パーティーで知り合った夫との結婚生活は19年。双子の女の子の母。自らのお見合い経験を生かして結婚相談所を主宰する仲人でもある。公式サイトはコチラ

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