<夫は同世代では珍しいくらい素直で優しい人。こんな人が独身で残っていてくれたのは奇跡です。今のテクノロジー(AIやZoom)がなければ、出会うことができない人でした>
今年6月、本連載の出演申し込みフォームにこんなメッセージが入った。送り主は、外資系企業で働きながら神奈川県内に4LDKのマンションを購入したという伊集院恵美さん(仮名、49歳)だ。昨年9月に2歳年上の健一さん(仮名、51歳)と結婚してからも同じ家に住み続けている。
20代の頃から「結婚はすぐできる」と思っていた
「いつかパートナーと住みたいと思ってローンを組んだんです。両親のどちらかが亡くなったら親とも一緒に住むかもしれないので、狭さが原因で不仲にならないように広めの家にしました。弟は結婚していて子どももいますが、お嫁さんがうちの親と不仲なので頼りになりません。でも、返済計画などは適当に考えていました。もし私が早めに死んだら返しようがないので踏み倒せばいいと思っていたからです。今は夫が指針を作ってくれて、私が60歳になるまでに完済するのが目標になっています」
計画性があるのかないのか、細心なのか大胆なのかよくわからない恵美さん。20代の頃から「結婚はすぐにできるはず」と思っていたと明かす。実家暮らしをしながら、合コンなどで知り合った男性と付き合ったことは何度かある。しかし、結婚には至らずに別れることを繰り返して歳月が流れた。専業主婦の母親のようにはなりたくない、という気持ちが強かったと原因を自己分析する。
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