結婚したいけれど相手が見つからない、ご縁がないと嘆く人の話を聞くことが多い。共通するのは「今までの生活やこだわりを捨てられないこと」だ。
こだわりは、居住地域、会社での立場、相手の年収や学歴、生活習慣、ペットなど多岐にわたる。大事な価値観まで捨てる必要はないけれど、手放してもかまわないポイントになぜか固執している人が少なくない。
その姿は軽快さに欠け、お互いに気分良く暮らせるために折り合いをつけようという意思も伝わりにくい。良縁を自ら遠ざけている、と筆者の目には映る。
華やかな経歴を持つ浩二さん
前妻と6年間も別居して離婚した2カ月後に現在の妻である由里さん(仮名、38歳)と付き合い始めたのは、オシャレな黒縁メガネが印象的な水谷浩二さん(仮名、46歳)。その2カ月後には同棲を始めてすぐに婚約し、由里さんの妊娠がわかり、今年1月に結婚。5月に生まれた息子を一緒に育てている。
「チンタラ離婚して、さっさと再婚して、という思ってもみなかった人生になっています。以前の私は物質主義でした。一人暮らしの部屋には酸素カプセルやLG Stylerまでありましたから。モノで寂しさを埋めていたのかもしれません」
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