「これまで結婚を後回しにしてきたのですが、来年40歳になるし、この1年のうちに結婚できたら、もしかしたら子どもが授かるかもしれない。生まれて初めてなのですが、婚活してみようと思います」
そう言って婚活をスタートさせたのだが、恋愛経験もなかったので、どういう男性を選んだらいいのかの基準がわからなかった。
そこで筆者は、こうアドバイスした。
「お相手のプロフィールには、年齢、年収、住んでいる地域、趣味、自己PRがありますから、“この方となら結婚ができるかも”と思える人をまずは選んでみてくださいね」
さとえは、自分からはお申し込みをする基準が定まらないので、まずはお申し込みをしてくる男性と会ってみようと思ったようだ。
親子ほど年齢が離れている男性の申し込みは受けなかったが、年齢か近い男性の申し込みは積極的に受けて、最初の1カ月で10人の男性とお見合いをした。しかし、それらすべてにお断りを出してきた。
そして、こんな感想を漏らした。
「ホテルのティーラウンジって、あんなに混雑しているとは思いませんでした。それもほとんどがお見合い客。なかには早めに来て席を取っている男性もいたけれど、私がお見合いした男性は、ギリギリに来る人たちばかりでした。3回目のお見合いを終えた頃から、私が20~30分先にティーラウンジに行って、お席を取るようにしていました」
見合い時間ギリギリに来て、女性が先に来て席を取っていても平気な顔をしている男性は、それが性格そのものを表している。話も自分本位で、相手を思いやる会話もできない。なかには「ずいぶん混雑していますね。場所を移りましょうか。私はこの辺詳しくないので、どこか知りませんか?」と、移動する見合い場所を丸投げしてきた男性もいたようだ。
「手を握られて」ダメだった…
10人と会って、お見合いした男性たちに幻滅していたようだったので、「自分でお会いしたい人に、申し込みをかけてみたらどうですか?」と、アドバイスした。
そこから、3つほどお見合いをし、そのなかの1人、たかお(41歳、仮名)と交際に入った。そして3回デートしたところで、たかおから“真剣交際”を申し込まれた。
結婚相談所の場合、お見合いの後に入るのが仮交際。この時期は新しいお見合いをしても、何人と仮交際をしていてもいい。ただし、そのなかから結婚を考える相手が出てきたら、真剣交際に入る。そこは、1対1の交際になるので、ほかに仮交際をしている人がいたら“交際終了”を出すし、新しいお見合いもできなくなる。
ところが、さとえは真剣交際を承諾して1度デートをしたのだが、すぐに交際終了を出してきた。理由は、こうだった。
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