恋愛未経験40代御曹司「成婚できない」ヤバい理由 要求ばかりでついに見合いも組めなくなって…

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親の反対から別れるカップル。2人に本当の愛はあったのでしょうか…(写真:Pangaea/PIXTA)
“婚姻は両性の合意のみに基づいて成立する”というのは、日本国憲法にうたわれている。しかし、本人たちが結婚に向かいたいという意志があっても、そこに親の反対があると、前に進む気持ちがくじけてしまうことがある。そして、破断。そのときに口にする言葉は「周りから祝福されない結婚は、幸せにはなれないから」なのだが、本当にそうなのだろうか?
仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けする連載。今回は、親からの反対で結婚がダメになったカップルたちの事情を追う。

40代、恋愛経験ゼロ男性の婚活

とものり(49歳、仮名)は婚活を始めて5年になる。今は関東近県に住んでいて、実家は先祖代々続く旧家だ。婚活を始めたのは、親から「家系を途絶えさせたら、ご先祖様に申し訳が立たない。1日も早く結婚をして後継を作れ」と言われたからだった。

今の婚活者たちが聞けば時代錯誤の発言だが、昭和初期に生まれたとものりの父親にとって、それは至極当然の考え方なのだろう。

実家は、農業関連の仕事をしていた。とものりは大学を卒業後、いったん民間会社に就職をしたのだが、父親が年老いて大病を患い、体力的に仕事を続けていくのが難しくなったのをきっかけに、退職して家業を継ぐことになった。

入会面談にやってきたとものりは、純朴な風貌の好青年。面談室でこんなことを言った。

「もともと奥手で、大学時代も会社に入っていたときも、女性と付き合ったことがないんです。家業を継いでからは向き合うのは土ばかり(笑)。組合の会合に出てもおじさんばかりで、出会いがない。お見合いでもしないと、結婚できないと思ったんです」

こうして始めた婚活は、最初から苦戦続きだった。最初のうちはお見合いが組めても、その後交際にならない。ただ繰り返していくうちに、コツみたいなものをつかんだのか、確率は少ないが交際に進めるようになった。

ところが、1、2度食事をすると終了になる。続いても5回くらいまで。女性から断られることもあったが、彼が断ってくることも多かった。

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