「夫の蓄えは心の余裕」成婚決めた41歳女性の後悔 「結婚したら生活費はいくらか」問題を考察する

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カップルが結婚に至るときの1つの障壁が、お金の問題。今回は生活費事情に目を向けていきます(写真:Luce/PIXTA)
1カ月の生活費にいくらお金をかけているかは、その人の生活スタイルや考え方で変わってくる。だからこそ結婚を決めたカップルが、2人の生活費をいくらでやりくりするかを擦り合わせたときに食い違いが生まれ、そこが大きな問題となる。
仲人として婚活現場に関わる筆者が、婚活者に焦点を当てて、苦労や成功体験をリアルな声とともにお届けする連載。今回は「カップルの結婚後の生活費事情」について、一緒に考えてみたい。

生活費を大きく分けると、食費、水道光熱費、歯磨きやトイレットペーパーなど生活に必要な消耗品を買う雑費だろう。

食費でいうと、外食の多い人や、友人と飲み歩くのが好きな人は、自炊を心がけている人より出費が多くなる。水道光熱費に関しては、部屋の大きさや1カ月のうちどのくらい家にいるかで変わってくる。リモートワーク中心の人と毎日出社している人とでは、リモートワークの人のほうが水道光熱費もかさむ。

雑費に関しては、結婚するとそれまで1人で使っていたものを2人で使うようになるので、当然金額は増える。

また、一人暮らしをしている人は、1カ月に生活費がどのくらいかかるのかわかっているが、家族と同居していて一度も一人暮らしの経験がない人は、概算はできても肌感覚ではわかっていない。

毎年100万円ずつ貯金し20年

あつお(42歳、仮名)は、上場企業の社員で年収は890万円、貯金が2000万円あった。大学時代から一人暮らしをし、就職してからは毎年100万円貯金していこうと決めて20年働き、積み重ねてきたという

「年間100万貯めるのは、そんなに大変なことではなかったですよ。1年に1回は海外旅行にも出かけていましたし」

入会面談のときに、こんなことを言っていた。締めるところは締めて、使うところには使う、そこを徹底させているという。お酒を飲まないので、友達と食事をしてもダラダラと居酒屋に長居することはないし、ハシゴ酒をするようなこともなく、外食にはほとんどお金を使わなかった。

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