生活費を大きく分けると、食費、水道光熱費、歯磨きやトイレットペーパーなど生活に必要な消耗品を買う雑費だろう。
食費でいうと、外食の多い人や、友人と飲み歩くのが好きな人は、自炊を心がけている人より出費が多くなる。水道光熱費に関しては、部屋の大きさや1カ月のうちどのくらい家にいるかで変わってくる。リモートワーク中心の人と毎日出社している人とでは、リモートワークの人のほうが水道光熱費もかさむ。
雑費に関しては、結婚するとそれまで1人で使っていたものを2人で使うようになるので、当然金額は増える。
また、一人暮らしをしている人は、1カ月に生活費がどのくらいかかるのかわかっているが、家族と同居していて一度も一人暮らしの経験がない人は、概算はできても肌感覚ではわかっていない。
毎年100万円ずつ貯金し20年
あつお(42歳、仮名)は、上場企業の社員で年収は890万円、貯金が2000万円あった。大学時代から一人暮らしをし、就職してからは毎年100万円貯金していこうと決めて20年働き、積み重ねてきたという
「年間100万貯めるのは、そんなに大変なことではなかったですよ。1年に1回は海外旅行にも出かけていましたし」
入会面談のときに、こんなことを言っていた。締めるところは締めて、使うところには使う、そこを徹底させているという。お酒を飲まないので、友達と食事をしてもダラダラと居酒屋に長居することはないし、ハシゴ酒をするようなこともなく、外食にはほとんどお金を使わなかった。
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