200人と会ってもダメ、40代女性の「結婚を阻む壁」 好きになった時のドキドキ感を求める彼女たち

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「真剣交際に入るのを早まりました。この間のデートでたかおさんから、『手をつなぎましょう』と言われてつないだんですけど、もう居心地が悪くて。申し訳なかったけれど、信号で立ち止まったときに、バッグからハンカチを取るふりをして、そのあとはバッグをたかおさん側に持ち替えて、手をつなげないようにしてしまいました。これじゃあ、結婚して1つ屋根の下で暮らすなんて、とても無理です」

真剣交際を終了したあとに、新たなお見合いを3人としたのだが、それらすべてにお断りを出してきた。そして、いたったのがこんな結論だった。

「やっぱり私は、結婚には向いていないというのがわかりました。そもそも男性が苦手なんです。婚活のことを考えるとつらくて、つらくて、夜も眠れない。体調も最悪で、仕事にも支障をきたしています」

それから、「少し婚活から離れたい」と休会を申し出てきた。

アプリで200人以上に会ったけれど

ゆき(40歳、仮名)は短大を卒業後、メーカーに就職。27歳のときに会社主催のあるイベントで知り合った2つ年上の男性と恋人同士になり、付き合いを続けていた。そこから3年。30歳を目前にして、ゆきから結婚の話を持ち出すと、2人の関係が微妙に変化していった。

「『そろそろ結婚を考えない?』と言ったら、『まだ仕事が安定していないし、今家庭を持つ自信はない』と言われたんです。私が結婚というワードを出してから、彼が急に距離を取り出したんです。会うのも1カ月に1度くらいになって。このままの関係を続けていても中途半端だと思って、私から別れ話を切り出しました」

そして別れたのだが、その半年後に友人を通じて、彼が結婚したことを知らされた。

「おそらく2股をかけられていたんです。私から決めた別れだったし、もう気持ちも残っていなかったけれど、『結婚した』と聞いたときは、さすがにショックでした」

フラれたとは認めたくなかった。“彼よりももっといい男性と結婚してやる”という気持ちから、自分磨きに力を入れるようになった。

「マナー教室や料理教室に通いました。習い事をしながらも、出会いのチャンスをうかがっていたけれど、35歳を過ぎた頃から、まわりの景色が変わった。素敵な男性はほとんどが結婚している。そこで、自分から出会いに行かないといけないと思い、婚活アプリに登録してみたんです」

見た目も華やかで美人のゆきには、登録するやいなや、たくさんの“いいね”が来た。ゆきが登録していた婚活アプリは、“いいね”が来た相手に“いいね返し”をすると、チャットがつながり、2人のやりとりができるようになる仕組みだった。

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