令和元年の初婚平均年齢は、男性が31.2歳、女性が29.6歳だった。これが24年前の平成7年は、男性が28.5歳、女性が26.3歳と、男性は2.7歳、女性は3.3歳上がっている(厚生労働省調べ)。
10代で結婚する人もいれば、年齢が上がってから結婚する人もいるので、平均値はあくまで平均値。若くして結婚する人が減ったというよりも、40代~60代の初婚者が増えたために、跳ね上がった数字なのではないか。
仲人の肌感覚でいうと、コロナになってから、40代~60代の婚活者が、初婚再婚ともに増えた。ただこの世代は、婚活で結婚するのが非常に難しい。なぜなら独身者(ことに初婚者)は、1日24時間、仕事以外の時間を自分で自由に使えるので、年齢を重ねるとともに自分のライフスタイルや価値観が自然とできあがっている。
再婚者にしても、パートナーや子どもと一緒に暮らした経験はあるものの、離婚してからの独身生活が長くなると、やはり自分の生活スタイルができている。
そうした人たちが出会い、お互いを認め合い、価値観をすり合わせ、好意を抱いて結婚していくのは、至難の業なのだ。
不倫で終わった30代
よりこ(仮名、46歳)は、1年ほど前に入会した初婚者だ。
「30代から付き合っていた男性もいたのですが、家庭がある人だったので、結婚できなかったんです。不倫を引っ張って40歳を超えてしまったのですが、あちらのお嬢さんが受験生になったタイミングで、別れる決断をしたんです。会うとお嬢さんの話ばかりするので、それがとてもつらくなってしまって」
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