年収1300万円男性に割り勘
女性も20代のころは、結婚の条件に男性の年収をさほど頓着していない。それよりも、一緒にいて楽しい、フィーリングが合う、見た目がタイプ……そんな男性を好きになり、恋愛の延長線上に結婚があればいいと考えている人が多いのではないか。
ところが、30代になり、歳を重ねるにつれて、男性の年収がだんだんと気になるようになる。
結婚相談所のなかには、エリートとの結婚、医師との結婚、高年収男性との結婚をうたっているところもあり、そこに集まってくる女性たちは結婚相手に高年収を求めているのだろう。
よりこ(37歳、仮名)は都内で派遣社員をしている。年収は240万円程度だ。お見合いして交際に入ったのは、IT企業で働くまきお(41歳、仮名)で、年収が1300万円あった。
「私は派遣社員で、いつまで働けるか保証はないし、年収も少ない。結婚するなら、安定した収入のある人を希望します」
入会面談のときにこう言っていた。選ぶ相手は自営業は避け、公務員や手堅い企業に務める男性たちだった。年収は高望みをしていたわけではなく、450万円あればいいと思っていた。そんななかで“歳が近い人”という条件だけは譲れないらしく、どんなに高年収でも、50代、60代とは見合いをしなかった。
あるとき、まきおから申し込みが入った。
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