「年収1000万円超の男」と交際した婚活女性の顛末 彼女たちは夢見るセレブ生活が送れるのか

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「高収入で年齢も近い。これでお人柄が良かったら、ぜひお付き合いしてみたいです!」と言って、お見合いに臨んだ。まきおは物腰がやわらかく、映画好き、おいしいものを食べるのが好きという趣味もよりこと合って、お見合いはとても楽しかったようだ。

「交際希望でお願いします。あちらも交際希望を出してくださるといいな」と、いつになく乗り気だったので、交際になったときにはとても喜んでいた。

ところが、ファーストデートを終えて、交際終了を出してきた。

「ランチをしてから映画を観に行くことになっていました。ショッピングモールに入っている映画館だったので、そのモールの中にあるレストラン街で、まずはランチをしました。1人1500円程度のランチだったんですけど、そこが割り勘でした。映画のチケット代も割り勘。私の5倍以上稼いでいるのに、何だか腑に落ちなくて」

そして、続けた。

「年収が450万円の男性とお付き合いしていたときも、デートが割り勘でした。そのときは、こんなに腹が立たなかった。まきおさんは1300万円も稼いでいるのに、割り勘ってどういうこと?って。彼の半分以下の年収の男性でも、デート代をすべて出してくれた人はいました。まきおさんって、人のためにはお金が使えない。それが彼の人間性なのだと思います」

そこで私は、よりこに言った。

「そうですね。お金の使い方というのは、その人の考え方が反映されます。どんなに稼いでいても、デートを割り勘にする男性はいますよ。そういう方は、“男性と女性はイコールな立場だから、女性も自分で食べた物、自分で観る映画のチケット代は払って当然だ”と思っているんです」

交際終了後にデート代を半額請求

ごちそうすると言うのは、相手をもてなす気持ちの表れだ。ただ、お金はパワーなので、女性にいっさいお金を払わせない男性は、女性に対してどこか支配的であったりもする。結婚後の家事や育児は今の時代なので手伝いはするが、基本的に女性の仕事だと考えている人も多い。

また、女性たちの傾向として、年収がさほど高くない男性とのデートだと、割り勘にされたり、男性が多く女性が少なめに支払う“女子割”にされたりしたとしても、腹が立たない。ところが、高年収の男性とのデートで割り勘にされると、女性たちは目を吊り上げて怒るのだ。

こんなケースもあった。みさと(39歳、仮名)は、相談所の活動と並行して、婚活アプリにも登録し、男性に会っていた。あるとき、面談にやってきたみさとが言った。

「アプリで出会った男性と、今とてもいい交際をしています。自営でIT関係のお仕事をされているのですが、年収が1100万円あって、年商はもっとあるようです。そちらとのお話が進んだら、相談所のほうは退会させていただくことになると思います」

幸せそうな笑顔を作っていた。

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