「ライドシェア」の新旧対立、それぞれの切実事情 市場が拡大する中、解禁国では規制強化の流れも

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ライドシェアが普及している国では、タクシー業界は苦境に陥っている。アメリカのサンフランシスコでは、2016年にタクシー会社最大手が破産した。

ある日本のタクシー会社の代表は、以下のように語る。

「主要なタクシー会社の代表は、視察でライドシェアが進む国々を見て回っているわけですよ。その結果、ライドシェアは業界にとって脅威でしかなく、団結して反対するべきだ、という考えに至るわけです。

世界各国では自動運転の実験も始まっており、自動運転が始まるまでいかに業界が耐えるか、ということはみんな考えていますよ。もはや努力やアイデアでは改善できないほど厳しいタクシー業界にとって、決定打になりうるほどのインパクトを持っているわけですから」

タクシードライバーの高齢化が止まらない

これらの状況をふまえたうえで、ライドシェアの導入にあたってポイントになりそうなのは以下の2つの点だ。

1つは、解決不能なドライバー不足。ドライバーの平均年齢はすでに60歳を超えているが、高齢化に歯止めがかからないこともあり、さらに状況は年々悪化していく可能性が高い。つまり、タクシー不足は今がピークというわけではないのだ。個人タクシーの上限年齢を過疎地等に限って80歳まで引き上げるという国の方針には疑問はあるが、それ以外に効果的な打開策がなかなか浮かばないのが現状だ。

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