けんすう:つんく♂さんの『凡人が天才に勝つ方法』、めちゃくちゃ読みやすくて、わかりやすかったです。
つんく♂:僕の本は、わかりやすさの極みみたいな感じでしょう(笑)。
けんすう:内容についてはあとからまた伺いますが、読みやすくするために、びっくりするくらい丁寧につくられていますね。
エピソードやポイントがきちんと囲まれていたりして、読者の読むテンポを絶対に邪魔しないという感じを受けました。
だから、音楽のように読めるというか。
つんく♂が『物語思考』を読む
つんく♂:僕もけんすうさんの『物語思考』を読ませていただきました。
なりたい自分になるために、何をすべきかの道筋がきちんと細かく書いてある。自己啓発でありながら、かなり細かい取説付きって感じの「すべきこと」がマニュアル化された本ですよね。
けんすう:はい。ある意味ハウツー本みたいな感じです。
つんく♂:けんすうさんはいま、若い人たちにすごくウケているって聞いています。
僕はめちゃくちゃ頭のいい人が書いた難しい本って、全然頭に入ってこないんだけど、この本は読みやすかったです。
けんすう:この本では「再現性」、つまり普通の人が同じことをやれるかどうかを大事にしているんです。
たとえば堀江(貴文)さんや箕輪さんの本はすごくおもしろいけど、「彼らには行動力があって怖いもの知らずだからできるけど、自分には無理」と感じてしまう側面もあります。
だから、読者がここでつまずきそうだなとか、ここでやめちゃいそうだという部分を掘り下げて、何度も書き直しながら完成させました。