
[著者プロフィル]つんく♂(つんく)/総合エンターテインメントプロデューサー。1968年生まれ。88年に「シャ乱Q」を結成、92年にメジャーデビューし『シングルベッド』『ズルい女』など4曲のミリオンセラーを記録。97年「モーニング娘。」のプロデュースを開始。「ハロー!プロジェクト」をはじめ数々のアーティストのプロデュースを手がける。(撮影:梅谷秀司)
ロックバンド「シャ乱Q」のボーカル、アイドルグループ「モーニング娘。」のプロデューサー。その経歴で「僕は凡人」などと言えば嫌みに思われそうなものだが、この人に限ってはそうならない。地道な努力をいとわず、信条は「当たって砕ける精神で数をこなす」。「勝ち」の秘訣を詰め込んだ本書の基になったのも、コロナ禍の日々にコツコツ書きためた文章だという。

『凡人が天才に勝つ方法 自分の中の「眠れる才能」を見つけ、劇的に伸ばす45の黄金ルール』(つんく♂ 著/東洋経済新報社/1540円/326ページ)書影をクリックするとAmazonのサイトにジャンプします。
──「凡人が天才に勝つ」というコンセプトが目を引きます。
僕が小学生の頃って、西城秀樹さんや田原俊彦さん、近藤真彦さん、松田聖子さんのようなスターの時代でした。圧倒的なスターたちが、歌の週間ランキングでトップに立っては翌週には入れ替わる。一方、年間ランキング1位が誰だったと思いますか? 毎週ベスト20には入るけれど、ベスト10には入らない。そんな絶妙な位置に居続けた人が1位だったんです。
答えは、五木ひろしさん。派手な話題がなくても平均的にコツコツ一定のポジションを守り続けて、長いスパンでは1位になる。僕は子どもながらに、そんな五木さんをかっこいいと思った。以来、「一番」といえば、僕の中では五木さんのような人でした。
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