会社員でも「プロ意識」ある人、全然ない人の大差 【つんく♂✕けんすう対談】1回目(全5回)

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つんく♂:副業なんていうと「忙しくて無理」と言う人も多いと思う。昔、何かの本で読んで忘れられないのが、「何かをさせようと思ったら、一番忙しい人にやらせろ」という話。要するに、忙しい人のほうが結果、コスパがいいと書いてあったと思う。

忙しい人っていい仕事をするから仕事が集中するわけで、暇そうな人に頼んでも、結果、クオリティーが低くて、やり直したりイライラしたりと、コスパが合わないという話。

「仕事は忙しい人に頼め」論

つんく♂:僕も、忙しいときは年間150曲つくっていました。いま思えば「よくあんなことができたな」と思います。

でも、忙しいからこそ効率を考えるし、休む日を決めて「映画しか観ないという日」とかもつくっていました。たぶん、130曲でも150曲でも、忙しさに変わりはないんだと思います(笑)。

で、僕もとにかく時間がないから、振り付けの先生にしても、曲をアレンジする作家にしても、たくさんの人に仕事を分散したほうがみんな楽になってクオリティーも上がるはずなのに、なぜかそうならない……。

忙しくてもプロ意識のある人に仕事をしてもらったほうが、結果、早いしクオリティーも高いんですよね。

けんすう:わかります。プロ意識の薄い人に仕事をお願いすると、自信がなさそうだったり、やれる範囲でやってみますみたいな感じになっちゃう。

でも、忙しい人にお願いすると「絶対結果を出します」みたいに言ってくれる。だから安心できるんですよね。

つんく♂:売れっ子の人に頼むと、時間やお金が少しかかったとしても、結果いいものができる法則って、ありますよね。

けんすう:新規事業も同じで、大人数よりも、1人か2人ではじめたほうが絶対にいいんです。

それから、振られたから仕事をする人じゃなく、自発的にやりたいという気持ちが大事。そういう気持ちも、プロ意識につながるような気がしています。

*つづきの2回目は11月3日(金祝)公開予定です

つんく♂ 総合エンターテインメントプロデューサー

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音楽家、TNX株式会社代表取締役。1988年にシャ乱Qを結成、1992年にメジャーデビューし「シングルベッド」「ズルい女」など4曲のミリオンセラーを記録。1997年より「モーニング娘。」のプロデュースを開始し、1999年には「LOVEマシーン」が176万枚以上のセールスを記録。「ハロー!プロジェクト」をはじめ数々のアーティストのプロデュースやサウンドプロデュースを手がけ、現在JASRAC登録楽曲数は2000曲を超える。2015年、喉頭がんにより喉頭全摘手術を受けたことを公表。2020年にメディアプラットフォームnoteにてコラムをスタートする。現在はハワイに拠点を置き、国民的エンターテインメントプロデューサーとして幅広く活躍中。

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けんすう 起業家、投資家

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2003年にしたらばJBBSを運営するメディアクリップ代表取締役社長、2004年にライブドアに事業譲渡。2006年にリクルートに入社し、インターネット系の新規サービスの立ち上げに関わる。2009年に株式会社nanapiを創業、2014年にKDDIグループにM&Aされる。2019年1月にマンガコミュニティサービス「アル」を運営するアル株式会社を立ち上げる。

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