シンガポールは家賃が比較的高い国であるが、月々50万円、年間600万円の家賃を会社が負担。家賃も教育費も大きな固定支出だが、それが不要になったうえに収入も上がる。節約をそこまで強く意識しなくても、どんどん貯金ができるようになっていた。
「もちろん海外駐在は向き不向きがあります。生活環境が変わるのでストレスになりますし、一緒に来てくれる家族にもストレスはありますよね。赴任する国にもよりますし。自分が合わなかったり、奥さんや子どもが現地になじめなかったりで、早めに帰国してしまう人もいます」
まさおさん一家は、シンガポールでの生活は多くの良さを感じたという。
「いろんな価値観に触れられたり、子どもが多国籍な環境で成長できたり、会社がいろいろお金を出してくれると、とにかくメリットが大きかったです。デメリットはほとんど感じたことがなくて、親に子どもをあまり会わせてあげられないことくらいでしたね」
タックスヘイブンという恩恵
海外駐在で所得が上がり、手厚い福利厚生を受けられたことに加えて、税制面でのメリットもあった。シンガポールは「タックスヘイブン」とも言われ、節税目的で世界的な富豪が数多く住んでいる国である。まさおさんも駐在中にこの恩恵を受けた。
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