脳科学者が現代人に「モハメド・アリ集中法」推す訳 集中するだけでなく「いかに離れるか」も重要

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タスクが複雑化した現代に求められる「モハメド・アリ集中法」とは(写真:Graphs/PIXTA)
集中力が欲しい──その悩み、脳科学で解決できるかもしれません。日々のタスクに忙殺される現代人には従来とは異なる「集中法」が必要であると、脳科学者の茂木健一郎氏は語ります。茂木氏の提唱する現代人に合った「モハメド・アリ集中法」と、そしてこの集中法を実践するうえで重要な技術である、頭の中でタスクを整理する「脳内ToDoリスト」について解説します。
※本稿は茂木健一郎氏の新著『運動脳の鍛え方』から一部抜粋・再構成したものです。

これまでの集中法は今の時代にそぐわない

「圧倒的なスピードを持って仕事をするための集中力がほしい」

「できるだけ長時間、持続できる集中力を身につけたい」

そのように考えているビジネスパーソンも多いと思います。それゆえ、巷では集中に関する数多くの書籍を目にします。また、話題のアニメ『鬼滅の刃』での「全集中」という言葉がはやり、多くの日本人が、集中したいときに冗談めいてこの言葉を使っているようですね。

ただ、私が提唱したいのは、これまでの集中法では今の時代の働き方や生き方にそぐわないということ。これからは、時代に合った新しい集中法を実践していくべきだということです。

そこで、まず皆さんに提唱したい集中法として、「モハメド・アリ集中法」というものを紹介したいと思います。

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