仕事多くて悩む人に伝えたい、頭を切り替える極意 「認知的柔軟性」を鍛えるエクササイズも伝授

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マルチタスクが増える中、切り替える力を身につける方法を伝授します(写真:ワタコ/PIXTA)
「柔軟なマインドセットを身につければ、大きな変化に直面してもうまく切り抜けられるようになる」と指摘するのが、認知心理学者・神経科学者のエレーヌ・フォックス氏です。今回は「思考を切り替える方法」についてフォックス氏が解説します。
※本稿はフォックス氏の著書『SWITCHCRAFT(スイッチクラフト) 切り替える力 すばやく変化に気づき、最適に対応するための人生戦略』から一部抜粋・再構成したものです。

すばやく柔軟に対応する能力を高めるメリット

あるタスクから別のタスクへと頭を切り替えるプロセスは、脳の深部で進行する。そして、心理学者が言う「メンタル・セッティング」を変えていく。

例えば水を一口飲むとき、グラスをもちあげるのが意識を向ける1つのセッティング(思考)で、グラスを唇のほうに近づけるのが次のセッティング、そして水を口に含んで飲み込むのがまた別のセッティングだ。

脳の処理プロセスにおいて、1つの動作をスムーズにおこなうには、1つのメンタル・セッティングから次のセッティングへの切り替えが必要となる。すばやく柔軟に対応する能力を高めれば、スムーズに行動できるようになるうえ、慣れ親しんだものから新しいものへと考え方も変えやすくなる。

まずは「タスクを切り替える」能力について見ていこう。

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