仕事多くて悩む人に伝えたい、頭を切り替える極意 「認知的柔軟性」を鍛えるエクササイズも伝授

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7~11歳のころに、メンタル・セッティングを切り替える能力(1つのタスクから別のタスクへと切り替える能力)は自然に発達する。この能力が発達しているかどうかを試すには、イラストが描かれたカードを子どもに分類してもらうといい。

例えば動物とお菓子のイラストが青色か黄色で描かれているカードがあるとしよう。大半の7歳の子は、カードを「黄色」と「青色」、または「動物」と「お菓子」に楽々と分けることができるだろう。

だが、「青色の動物」と「黄色のお菓子」のように、メンタル・セッティングを切り替えるように言われると苦労する。それまで種類や色だけで分類していたタスクを組み合わせて分類するのは難しいからだ。この分類も11歳を迎えるころになると、たいてい簡単にできるようになる。

日常生活を送るうえでも欠かせない

「タスクを切り替える」能力(心理学者が言う「タスク・スイッチ」)は日常生活を送るうえでも欠かせない。

例をあげれば、あるエンジニアが、「男性」の場合も「女性」の場合もあるという考え方を受け入れるには、タスクを切り替える能力とよく似た思考プロセスが必要となる。複数の研究によれば、このような思考の切り替えが得意な子どもは、人間を判断するうえでステレオタイプな考え方をしにくく、読解力などの能力も高いことがわかっている。

私のような認知心理学者は、テストを通じてタスク・スイッチの能力を評価している。1つのメンタル・セッティングから次のセッティングへと切り替える際に生じる一瞬の中断を数値化するのだ。

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