AIの発達した現代において、人間の持つ脳の真価が問われています。脳科学者の茂木健一郎氏は、自らの経験と脳科学的知見から、人間の脳には「身体性」の強みがあると話します。
※本稿は茂木健一郎氏の新著『運動脳の鍛え方』から一部抜粋・再構成したものです。
AIに負けない、人間が持つ身体性の強み
人間がAIに勝つキーワード。その1つが「身体性」です。
「身体性っていわれても、何かよくわからない……」
そんな人もいるかもしれませんので、身体性についてわかりやすく説明したいと思います。
私は毎朝、10キロのランニングが日課だと述べました。簡単に10キロといいますが、アスリートでもない私が毎朝10キロ走るのは、はっきりいえば実は面倒くさいことなのです。
ですから、5キロぐらいを通過するときに、「あー、疲れてきたな。もう5キロも走ったし、今日はここまでにしよう……」と、ついつい弱音を吐いてしまいそうになる私がいるのです。
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