「10分の細切れ集中」で自分を差別化する方法 10分で集中が切れても仕事に支障はない

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集中できないのは私たちの能力低下などではなく、環境が大きく影響していると言います(写真:Ushico/PIXTA)
仕事がなかなか終わらないと、「集中できれば進むんだけどな」「なぜあの人は集中できているんだろう」と思ったことは一度ではないはずです。マッキンゼーや一流外資系企業を経て独立した大嶋祥誉氏は、集中できないのは私たちの能力低下などではなく、環境が大きく影響していると言います。
※本記事は大嶋祥誉著『マッキンゼーで学んだ 時間の使い方がうまい人の一瞬で集中する方法』の内容を一部抜粋・再編集したものです。

私たちは集中力がなくなった?

もし今、街中に田中角栄氏並みの迫力を持った政治家が現れて、演説を始めたとしたら、あなたはどうするでしょうか。立ち止まり、その名演説にしばし、聞き惚れるかもしれません。

しかし、おそらくは数分もすると、チャットやLINEの通知が気になってスマホを見たり、「この人ってどんな人なんだっけ?」とウェブで検索してみたりするのではないでしょうか。

あるいはスマホで写真を撮ってSNSにアップしようとするかもしれません。あるいは、突然の電話に気づいて、その場をそそくさと後にするかもしれません。いくら演説が興味深いものだったとしても、立ちながらじっと話を聞いていられるのは、せいぜい数分というところではないでしょうか。

それに対して、テレビで流れていた田中角栄氏の演説を聞いている人たちは、微動だにせず彼のほうを向き、その演説に耳を傾けているのです。もちろん、あくまで映像で見ただけですから、その後ろには適当に聞き流している人もいたかもしれません。

田中角栄氏の演説が巧みだということも、もちろんあるでしょう。でも、それを差し引いて考えても、当時の人たちはよほど、今の我々よりも集中力、あるいは忍耐力を持っていたように思います。

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