もしも家族が認知症になってしまったらどうするか。精神科医・認知症サポート医の岩瀬利郎氏は、認知症患者とその家族が上手に症状と付き合い進行を遅らせるために、家庭でもできることがあると語ります。
※本稿は岩瀬氏の新著『認知症になる48の悪い習慣 ぼけずに楽しく長生きする方法』から一部抜粋・再構成したものです。
思い出の土地に連れて行こう
2025年には、65歳以上の高齢者の5人に1人が認知症患者になるといわれています。自分の家族が認知症になっても不思議ではありません。
そのときが来たら、あわてず、上手につき合っていくためにも、家族ができる認知症の進行予防法を知り、心がまえをしておくことが大切です。
家族ができる進行予防のひとつとして「本人を思い出の土地に連れて行く」という方法があります。
これは、回想法を用いたものです。回想法とは、懐かしい写真や音楽、昔使っていた馴染み深いものなどを見たり、触れたりしながら、昔の経験や思い出を語り合う心理療法です。
認知症の人は、新しい記憶を保つことはむずかしいですが、昔の記憶は保持されていることが多いため、認知症へのアプローチとして注目されています。
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