医師が教える認知症、日常の兆候で早期発見のコツ 症候の出方はさまざま、細かな変化を見逃さない

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認知症の早期発見には「症候」を見逃さないことが大切です(写真:Graphs/PIXTA)
認知症は一度発症したら回復するのが難しいので、早期に発見して治療することが重要です。日常生活にひそむ変化や加齢による「もの忘れ」との違いなど、要注意な認知症の症候をタイプ別にご紹介します。
※本稿は岩瀬氏の新著『認知症になる48の悪い習慣 ぼけずに楽しく長生きする方法』から一部抜粋・再構成したものです。

認知症の早期発見は周囲の気づきが大切

認知症の早期発見のポイントは、日常生活での細かな変化──症状と兆候、つまり“症候”を見逃さないことです。「同じことを何度も聞く」「時間や日付をよく間違える」「食事をとったことを忘れる」など日常生活に支障をきたすようなことがあれば、要注意です。

発見が遅れると、治る可能性のある認知症、例えば正常圧水頭症でも、手術などの治療ができない場合もあります。本人や周囲の人が、少しでも変わった点に気がついたら、なるべく早く医師に診てもらいましょう。

しかし、認知症の症候が出ていたとしても、「もともとの性格だ」「加齢のせい」などと考える人も多く、認知症を疑うのはむずかしいかと思います。

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