「認知症かも?」の初動、意外と知られてない正解 「まずはどう動く?」「何科に?」専門医が解説
まずはどう動いたらいい?
学会等の会合で他の都道府県の医療や介護の関係者と会ったときなど、その人の地元で認知症の診療をしている医師を知っているか、尋ねられることがしばしばあります。「最寄りでいい先生、いませんか?」ということだと思います。
しかし、私は他の都道府県の地理にうといこともあり、いつも答えに窮します。
何をもっていい先生なのか、という問題もありますが、認知症について知識や診療経験があり、患者さんに対して親身になってくれる先生たちを知らないわけではないものの、全国のいたるところにいるわけではない。認知症の人の増加を考えると、比較的に「認知症について知識・経験を備えている医療人材」はまだまだ少ないと感じている状況のため、答えに窮するのです。
しかし、相手も困って尋ねていると思うので、認知症の診療について尋ねられたら、以下のように答えています。これは「認知症かもしれない」と考え、治療を受けたいと思うようなとき、みなさんにも参考にしていただけると思うので、どのように答えているかご紹介しましょう。
まず、最寄りの「認知症疾患医療センター」に連絡することを提案します。都道府県や政令指定都市が指定し、病院に設置している、認知症の医療相談や診察に応じる専門の医療機関のことで、全国にあります。
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