買い物や散歩、習い事、地域が行っている活動への参加など、何でもいいので、まずは定期的に外出するきっかけをつくることが大切です。定期化することで、本人の外出のハードルも低くなり、外出の意欲が高まるかもしれません。また、外出は認知症予防のよい運動にもなります。
コロナウイルスの感染を恐れたり、身体的に外出がむずかしかったりする場合は、家のなかで家族とおしゃべりをしたり、手紙や電話、インターネットを利用してコミュニケーションをとったりするのもひとつの手段となります。
会話は脳を刺激する
日常生活で自然に行われる会話は、認知症予防につながると考えられています。会話は脳をフル回転させる作業といえるためです。
伝えたいことを言葉にしたり聞いた言葉を理解したりするには、大脳皮質側頭葉が働きます。また、話すことに感情をこめたり相手の感情を読み取ったりするためには、内側前頭前野、眼窩回(がんかかい)など、いわゆる「社会脳」と呼ばれる部位が働きます。そして、口や舌を動かすときや、人の話を聞くとき、記憶を呼び起こすときにも脳を使います。
脳が刺激され、働きが活発になると、脳に酸素や栄養を運ぶ血液の流れがよくなります。それは脳の老化を防ぐことになり、認知症予防へとつながるでしょう。
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