認知症の人の理解が一気に進む「5つの会話術」 会話がスムーズになるちょっとした「コツ」

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認知症の方に「寄り添う」という行為は、気持ちの問題であると同時に、技術的な問題でもあります(画像:『ボケ、のち晴れ 認知症の人とうまいこと生きるコツ』より/マンガ・中川いさみ)
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何度も同じことを聞くし、こっちの話は伝わらない。すぐに泣いたり、怒ったり……。病気のせいだとわかっていても、「もう、どうすればいいの!?」となってしまう、認知症の人とのコミュニケーション。でも、ちょっとしたコツで、理解が一気にすすみ、会話がスムーズになる「会話術」があると、理学療法士の川畑智さんは言います。川畑さんの著作『ボケ、のち晴れ 認知症の人とうまいこと生きるコツ』より、そんな認知症の人との会話のコツを、一部抜粋してお届けいたします。

一番不安を感じているのは認知症の本人 

認知症の方とのコミュニケーションは、簡単ではありません。

同じことを繰り返し聞かれたり、何度言っても話を理解されなかったり、

「もう、どげんすればいいのかわかりません!」

と苦しさを打ち明けてこられるご家族の気持ちは、よくわかります。

でも、同じことを何度も聞いてしまうのは、記憶に障害が起きているためです。

話を理解できないのは、言葉に関する脳の領域が衰え、「失語」の症状が出ているためです。

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