認知症の人の理解が一気に進む「5つの会話術」 会話がスムーズになるちょっとした「コツ」

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相手からの会話がひととおり出切ったところで、④内容をまとめ、要約して、ゆっくり打ち返します。

「○○さん、寒いのでカーディガンを着ましょうね」。こんな具合です。

私(I)の感謝を伝えるか? あなた(YOU)を褒めるか?

そして、最も重要なポイントが⑤の褒めること。

私は、認知症の人とのコミュニケーションは、「褒(ほ)ミュニケーション」と呼んでもいいと思っています。お互いがポジティブになれ、晴れ間をつくり出す重要な要素だからです。

褒めるメッセージには、大きく2つの出し方があります。

私(I)が感謝する…… 「ありがとうございます」「助かりました」「私、びっくりしました」「感心しました」「楽しかったです」「勉強になりました」など、「私」が主語になって、感謝や称賛のメッセージを伝える。

相手(YOU)を褒める…… 「すごいですね」「さすがですね」「えらいですね」「立派ですね」「一番ですね」……など、「相手」の能力や行動を褒める。

これらは「Ⅰメッセージ」と「YOUメッセージ」と呼ばれているものですが、相手がどちらを好むかによってメッセージの出し方を決めることが重要です。

これはなにも、認知症に限った話ではありません。

恋愛だって、「かわいいね」と言われたときと、「君といると幸せだ」と言われたときと、どっちがうれしいかは、結局その人次第ですよね。

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