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認知症の人の理解が一気に進む「5つの会話術」 会話がスムーズになるちょっとした「コツ」

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話を理解できないとき、大抵の方は「聞こえないの」「よく聞き取れないわ」という言い方をします。大森さんのように、「頭に届かない」と正確な表現で伝えてくださる方は滅多にいません。その言葉は、認知症の人と会話をするうえで、私に大きなヒントを与えてくれました。

「言葉は確実に聞こえているのに、頭に届いていない」ということは、聞き取り(リスニング)を担う脳の側頭葉にしっかり情報が届いていないということです。

理解しにくい英単語や専門用語を使いながら、速い会話スピードで話しかけられたシーンを想像してみてください。

単語の意味を一生懸命に考えている間に、話はどんどん先に進んでしまい、なにがなんだかわからなくなってしまう。認知症の人の頭の中では、普段の会話でこのような状態になってしまうことがあります。

そのときの大森さんが、まさにその状態でした。

会話の情報が多すぎるとついていけない

たとえば、認知症の人に、次のように話しかけたとします。

「血圧を測ってからお風呂に入りましょう。それが終わったらお昼ご飯です。今日は焼き魚ですよ。午後のリハビリのためにしっかり食べてくださいね。夕方には自宅まで送りますので、安心してください」

これだと、明らかに情報過多。

目の前を、突然16両編成の新幹線が通り抜けたようなものです。

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【言葉の入力数を少なくする】

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