認知症の人の理解が一気に進む「5つの会話術」 会話がスムーズになるちょっとした「コツ」
もうひとつ気をつけたいのが、会話の「速度」です。
認知症のリスクのある方や、MCI(軽度認知障害)の方には、私たちが思っているよりもゆっくり話さないと、一つひとつの単語がしっかり頭に届きません。
ゆっくり、一語一語区切って話すこと。
読点ではなく句点を使って話すくらいの余裕が必要です。
言葉が「脳に届いていない」サインを見逃さないで
さらに重要なのは、会話の中にジェスチャーを加えること。
食べる話なら食べる身振り、お風呂なら頭や体を洗う身振りを加えることで、視覚的な情報が脳に届き、会話の理解をうながしてくれます。
きょとんとしたり、ぽかんとしたり。
理解が追いつかないことへの不安から、ソワソワ、イライラしたり、ウロウロ、キョロキョロ目が泳ぐなどの落ち着かない動作は、あなたの言葉が「脳に届いていない」サインかもしれません。
認知症の人とは異なる世界に日常がある私たちは、ついついいつものクセで、普段どおりの話し方をしてしまいます。言葉を重ねすぎていないか、話すスピードが速すぎないか、一度立ち止まって、振り返ってみてください。
それがお互いの晴れ間を増やすことを、私は大森さんから教わりました。
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