認知症の名医が教える簡単10秒「脳」チェック 元気な脳にUターンできるグレーゾーンとは?
「えっと、ほら、あの俳優さん……、誰だっけ?」
「簡単な漢字なのに、どうしても思い出せない」
「あれ? また同じものを買ってきちゃった!」
「簡単な漢字なのに、どうしても思い出せない」
「あれ? また同じものを買ってきちゃった!」
60代、70代のご高齢の方はもちろん、早い人は40代、50代から感じ始める物忘れの不安。自分の脳に「あれ? 最近おかしいぞ」と感じたとき、簡単に認知機能をチェックできる方法があります。認知症治療の第一人者として知られる朝田隆先生の著作『認知症グレーゾーンからUターンした人がやっていること』より、10秒でできる「グレーゾーンチェックテスト」を一部抜粋してお届けいたします。
認知症の前に必ず訪れる「グレーゾーン」とは?
「認知症グレーゾーン」という言葉を知っていますか?
正式な病名はMCI(軽度認知障害)。
日常生活に大きな支障はないものの、本人やご家族にとっては、「最近ちょっとおかしいなあ」と感じるさまざまな警告サインを発する状態です。
正常な脳と認知症の間に位置する、言うなればグレーゾーン。
認知症になる人は、その前段階として、必ずこのグレーゾーンの状態を通ります。
日本の認知症患者は500万人を超え、認知症グレーゾーン(MCI:軽度認知障害)の人も450万人以上とみられています。
しかし、すべての人が、必ずグレーゾーンから認知症に移行するとは限りません。現状を維持する人もいれば、適切な対応をとることで認知機能の低下をゆるやかにし、認知症への移行を遅らせることもできます。
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