「生産性が低い中小企業」意外と疎かにしがちな点 きちんと成果を出すためにはどうすればよいか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

「戦略」の立案に取り組む前に明確にしなければならないことがあります。

それは、「戦略のゴール」をはっきり定めることです。これがあいまいなまま戦略に取り組んでしまうことが戦略が成果につながらない3つ目の理由です。

「戦略」は、“目標を達成するための打ち手”です。

よって戦略の立案に取りかかる前に、「目標」を明確にしなければなりません。さらに目標にも目的があります。それは、「理念」の具現化です。

企業は目標を達成することでより多くの顧客や社会から支持され、貢献度と価値を高め発展していかなければなりません。この自社の存在意義と社会への貢献の方向性を定めたものが理念です。

理念と目標を明確にする

したがって、「理念」と「目標」の2つを戦略の前に明確にしておくことが必要です。

[理念]
経営理念、基本方針、指針、社訓、行動理念、クレドなど会社によってさまざまな名称があると思いますが、会社の存在意義や事業目的、その考え方や方向性、社員に対する行動の指針などが理念の要素です。

[目標]
理念の実現に向けた組織成長過程の通過点で、到達すべき組織の状態や達成すべき業績数値や経営指標を掲げたもの。また、業績や社員の増員計画などをどうやって伸ばしていくのかを具体的な数値に落とし込んで明示します。

戦略のゴールを定めないまま立案、実行に取り組むということは、「とにかく売上を上げる」ために戦略を推進しているということになります。

これでは、ゴールのないマラソンをただひたすら走っているのと同じです。

しかもゴールがあいまいなのでコースが決められておらず、選手が勝手にルートを選択して走っているということです。組織がこのような状態であれば、成長につながらないのは明らかでしょう。

関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事