35歳以上の「仕事がデキる人」を襲う不安の正体 なぜベテランほど"新たな挑戦"が怖くなるのか

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新しいことにチャレンジするときは、既存の延長線上で考えるのではなく、ぶっ飛んだアイデアと行動が必要になってきます。私たちの多くは、そんなにぶっ飛んだ人たちではありません。だからこそ、ちょっとイケてるアイデアではなく、「狂ってるアイデアかどうか?」くらいに考えたほうがいいと思うのです。

私は『論語』の次の言葉が好きです。

子曰く、
吾十有五にして学に志す。
三十にして立つ。
四十にして惑はず。
五十にして天命を知る。
六十にして耳順ふ。
七十にして心の欲する所に従へども、矩を踰えず。

 

40歳になると「不惑の年になりましたが、まだまだ迷ってばかりです」と話す人は多いですが、私が好きなのは最後の「七十にして心の欲する所に従へども、矩(のり)を踰(こ)えず」というところ。

この意味は「70歳ともなれば、心の欲するままに行動しても道理を外れることはない」ということ。もっと若ければ、欲望のままに行動したら道理を外れてしまうかもしれないけど、70歳ともなればいくら好き勝手にやっても道理は外れないという意味です。

同じ理屈でノベーションを起こしたり、新しいチャレンジをするときは、狂うくらいの意識でいるべきだと思うのです。

チャレンジは20~30代だけのものではない

年を重ねたら「自分ももういい年なんで……」と落ち着いてしまう人の、なんと多いことか。新しいチャレンジをしなくなります。そんな人たちに限って20〜30代の人たちに向かって「若いんだから、もっとチャレンジしなきゃダメだよ!」なんて言っていませんか?

ということで、これからのベテラン世代には「Go crazy!」をオススメしたいと思います。

豊田 圭一 株式会社スパイスアップ・ジャパン代表取締役

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とよだ けいいち / Keiichi Toyoda

上智大学を卒業後、清水建設入社。25歳で留学コンサルティング会社を創業、留学・海外インターンシップ事業に従事し、SNS開発や国際通信事業でも起業。現在は、グローバルマインドセットや変革マインドセットを鍛える人材育成会社スパイスアップ・ジャパンを経営。グループ会社を通じシンガポール、タイ、カンボジア、スリランカでも事業を展開。スペインの大学院(IE University)でリーダーシップの修士号取得。神田外語大学グローバル・リベラルアーツ学部の客員教授、NPO留学協会の副理事長、レインボータウンFMのラジオパーソナリティなども務める。著書は『人生を変える単純なスキル』など全19冊。合気道と抜刀術の有段者。個人ブログも。

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