35歳以上の「仕事がデキる人」を襲う不安の正体 なぜベテランほど"新たな挑戦"が怖くなるのか

著者フォロー
ブックマーク

記事をマイページに保存
できます。
無料会員登録はこちら
はこちら

印刷ページの表示はログインが必要です。

無料会員登録はこちら

はこちら

縮小

アントレプレナーシップ(起業家精神)とは言葉の通り「精神」です。スポーツマンシップ(スポーツマン精神)やリーダーシップ(リーダーのマインドセット)も同じ。大切なのは「やり方」ではなく、マインドセット。スキルや知識ではなく、どう向き合うかです。

私がお勧めしたいのは、実際に向き合うときキーワードの一つに「狂う」を入れてみることです。一人でも仲間とでも、ブレストする際に「それは全然狂ってないんじゃないの?」と問いかけてみるのです。

私たちは過去に縛られることがあります。特に経験を重ねていくと「自分の経験では……」とつい考えてしまいがち。でも新しいことを考えるには、経験が邪魔をしてしまうことがあります。

改善からイノベーションは生まれない

大切なのは「ゼロベース思考」ですが、そう考えるためにも「狂う」がキーワードになります。仮に、ぶっ飛びすぎたアイデアだったとしても、そこからマイルドにできるし、本当にぶっ飛びすぎていたら実行しなければいいだけの話です。

最初から枠を作って考えてしまうほうが、余程もったいないのです。イノベーションは、より良いものに改善していくような連続性の中ではなく、非連続的の中に現れると言います。

よく聞く例としては、馬車から鉄道や自動車は生まれなかったという話があります。馬車を何台繋いでも機関車にはならないし、馬車のお客(クライアント)にニーズを聞いても自動車という発想は出てこない。いくら馬車を改善や改良しても、鉄道や自動車というイノベーションは起きなかったということです。

次ページぶっ飛んだアイデアでチャレンジする
関連記事
トピックボードAD
キャリア・教育の人気記事