ジャニーズ・BM問題で浮上「同族経営」は悪なのか 実は日本企業の9割はファミリービジネスだ

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東山紀之、ジュリー藤原
ジャニーズ事務所の記者会見に登場した東山紀之新社長と、藤島ジュリー景子氏(写真:ロイター/アフロ)

ジャニーズ事務所は9月7日、創業者のジャニー喜多川氏による所属タレントへの性加害問題の責任をめぐり、ジャニー喜多川氏の姪に当たる藤島ジュリー景子社長が辞任し、俳優で歌手の東山紀之氏が新社長に就任したと発表した。

これに先立ち、創業者親子が経営を牛耳っていたものの、自動車保険の不正請求が発覚したのをきっかけに、さまざまな悪事を晒したビッグモーターも社長を交代した。「柳井(正)会長兼社長は、いつになったら新社長を決めるのか」と後継者難が指摘されていたファーストリテイリング(ユニクロ)もやっと新社長就任を発表。

「社長が代わっても同じではないか」という見られ方

それぞれ、業界、事情は異なるが、いずれも「社長が替わっても同じではないか」という見方がされている企業である。それは、事実上「最高権力」を持つ人が変わらないと考えているからだ。

ファストリの柳井氏に限らず、カリスマ的存在の創業者が君臨する成長企業では、後継者を任命する場合、自身のクローン(複製)を求める傾向が強い。

ところが、突然変異の如くクローンは現れない。柳井氏は自らスカウトして社長にした玉塚元一社長(当時43、現ロッテホールディングス社長)を2016年8月に退任させ、自身が社長復帰した過去がある。

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